Project06未来の絵本はデジタル+アナログ!?

女子美×ドットDNP コラボレーションプロジェクト

2014年6月18日更新

はじめに

デジタルとアナログが融合した、新しい道具を作りたい!

これまで、タブレット端末を利用したデジタル教材や、AR(拡張現実)を活用した展示表現などを共同開発してきたDNPと女子美術大学のプロジェクト。2013年度は、「デジタルとアナログの融合」をテーマにした未来の道具づくりに取り組みました。

活動内容

目で、耳で、手で。フィジカルに楽しめる新しい絵本のコンセプトが誕生!

2013年6月、女子美術大学アート・デザイン表現学科メディア表現領域の3年生とDNPによる「プロジェクト&コラボレーション演習」がスタートしました。今回のプロジェクトのキーアイテムとなるのは、タブレット端末にタッチさせることで画面内のコンテンツを操作できる特殊な加工がされた“紙”のカード。この不思議なカードを使ってどんなコンテンツを動かすのか?どんなカードにデザインするのか?ディスカッションはそこからスタートしました。

そして8月。絞り込まれた3つのアイデアを学生たちが最終プレゼンテーション。その結果、「ブレーメンの音楽隊」というアイデアが選ばれました。13種類の動物たちが、それぞれの楽器や鳴き声で音楽を奏でながら行進するという演出です。動物が描かれたカードをタブレット端末の画面にタッチさせると、タブレット端末の画面にその動物が登場し、音楽を奏でるしくみです。自分だけの動物オーケストラが作れるという夢のある設定と、不思議なカードを使う未来感、音楽やキャラクターの動きなどが採用の決め手となりました。

子どもたちの反応は!? ドキドキのユーザーテスト

11月、「ブレーメンの音楽隊」というアイデアは本当に子どもたちに受け入れてもらえるのか? それを確かめるため、実際に子どもたちに遊んでもらうユーザーテストをドットDNPで行いました。当日参加してくれたのは1歳から小学校6年生までの子どもたち16組。最初はおそるおそるタブレット端末を操作していましたが、使い方がわかると一気に絵本の虜に! 学生たちもほっとした表情です。

12月から2014年3月までの約4ヶ月間、ユーザーテストの結果をふまえ「ブレーメンの音楽隊」をベースに、新しいデジタルえほんの制作に取り組みました。海外の子どもたちにも受け入れてもらえるように、楽曲と動物の種類を見直し、キャラクターやカードのデザインにも工夫を凝らし、物語のエンディングを練り直すことで、さらに洗練された「Animals' Musical Band」が誕生しました。

女子美の作品が世界へ! ボローニャ国際絵本原画展へ出品

そして2014年3月、世界の絵本が一堂に会する絵本の見本市、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に、作品を展示しました。50年の歴史があるボローニャ国際絵本原画展には世界中からたくさんの絵本関係者が集まります。いきなりの大舞台です。

世界の絵本が集う中、この不思議なカードを使ったデジタルえほんに世界中から訪れる絵本関係者たちは興味津々。デモンストレーションを開催すると次々と足を止めて説明に耳を傾けます。「実用化は? 発売はいつ?」といった質問や、カードを持ち帰らせて欲しいと頼み込む人が出てくるなど、大きな注目を浴びました。

まとめ

未来の絵本は、「五感で楽しめる」がキーワードになる!

2013年度の女子美術大学×DNPの共同開発プロジェクトでは、カードでタッチしてタブレット端末を操作するという新しいテクノロジーを使って、今までに見たことのないデジタルえほんを作ることに成功しました。学生の指導にあたった女子美術大学の内山博子先生は、実際にボローニャ国際絵本原画展へ出向き、絵本のプロたちに「ブレーメンの音楽隊」をプレゼンテーション。世界中の人々からの大きな反応によって手ごたえを得て、デジタルえほんのさらなる可能性を実感したといいます。

「今の子どもたちは、生まれながらのデジタル世代だからこそ触覚をともなうアナログで、フィジカルなおもしろさが新鮮なはずです。五感をフルに使って全身で情報を入力する。その情報がアナログだったりデジタルだったりすれば、子どもたちは今よりもっと楽しめると思うんです」と、内山先生。未来のえほんは、体中で感じることが“あたりまえ”になるのかもしれません。

 

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