Project08Vol.2感じて作ってシェアする!! 広がる絵本の楽しみ方

Coni fes. カリーノ・コニの世界展ナ〜ノ!! スペシャルワークショップ

2015年2月2日更新

はじめに

「好きなもの」を表現してシェアする、大人の楽しみ方

今や誰もが、インターネットでさまざまな情報を得られ、発信できる時代。スマートフォン、タブレット端末など、絵本やアニメに触れられる機器も多様化しました。絵本やアニメも見るだけでなく、みんなで感想を共有したり、自分たちで作ったりなど、楽しみ方も無限に広がっています。楽しくてワクワクする気持ちは、大人も子どもも変わらないはず。今回は、大人向けに行われたワークショップを通して、大人ならではの絵本・アニメの新しい楽しみ方を考えてみたいと思います。

活動内容

ワークショップを通じて作品の世界観が深まる

コミュニケーションプラザ ドットDNPの「デジタルえほんミュージアム」では、テレビ東京で放映中の人気アニメ『カリーノ・コニ』とタイアップした企画展「Coni fes. カリーノ・コニの世界展ナ〜ノ!!」を2014年9月から約半年にわたって開催。デジタルとアナログの両面からアニメの世界を体験できる展示やワークショップを行っています。
今回は、『カリーノ・コニ』のクリエイティブディレクターを務めるROBOT・安藤岳史さんを講師に迎え、大人向けのスペシャルワークショップを開催しました。小さな箱の中にジオラマを作り、スマートフォンで踊るコニを投影する、「箱シアター」を制作。約20名のコニファンに、アニメーションの制作工程の一部を体験していただきました。

ワークショップは(1)アニメの世界を知る、(2)アニメの世界を作る、(3)作ったものをみんなで鑑賞する、という流れで行われました。
まずは、全員でアニメ本編を鑑賞し、アニメの世界観を再確認した後、「デジタルえほんミュージアム」を見学。展示されているアニメの原画や、実際に撮影に使用されているジオラマ模型を、安藤さんが一つひとつ丁寧に紹介してくれます。時折とびだすアニメ制作の裏話に、参加者のみなさんは熱心に耳を傾けていました。また、本物の原画やジオラマを前に興奮を隠せない様子で、安藤さんに積極的に質問する姿も見られました。

続いてアニメの世界を作る作業。数名ずつテーブルに分かれて、ミニジオラマの制作にとりかかります。
はじめは、「どうしようかな…」と、戸惑いながら素材を集めていた参加者たちも、作業が進むにつれ、周りの参加者の作品は気になるようで、「すごい! それどうやって作ったの?」「ここの飾り付けどうしたらいいかな?」など、お互いの作品を通じてコミュニケーションを図っていたのが印象的でした。それぞれがアニメ制作者になった気分で、思い思いのコニの世界を創りだしていきました。

ジオラマが完成したら、黒い背景で踊るコニのアニメーションをスマートフォンで撮影・再生すれば箱の中で踊るコニーの姿が投影されます。
そしていよいよ鑑賞会。
安藤さんを含め、参加者全員で各テーブルを回り、一人ひとりの作品を鑑賞しました。お互いの年齢も職業も知らない参加者たちですが、周りのアイデアに興味津々。額を寄せ合い、一緒に一つの小さな箱を覗きこむ姿はまるで子どもに戻ったよう。

スペシャルワークショップを振り返って、安藤さんは新たなファンとのコミュニケーションを見出したそうです。
「お互いが作ったものを見せ合うというのは、お互いの部屋を覗いたような、私的な空間に一歩踏み込む感覚に近い気がします。そんな体験を通して、参加者同士だけではなく、アニメと視聴者との距離も縮めることができたのではと、手応えを感じました。実際に自分で作った作品を鑑賞し合うというファンイベントは、制作者側にとって視聴者との新しいコミュニケーションになるのではないでしょうか」。

コミュニケーションプラザ ドットDNPではこれまで、子供向けのワークショップを開催することが多かったのですが、DNPの田島さんは、新しいワークショップのカタチについて発見があったそう。
「デジタルえほんミュージアムのコンセプトは、"「本」の未来の「読み手」と「作家」を育む"。絵本やアニメというと、つい『子どものもの』と思ってしまいがちですが、今回のワークショップを通して、未来の『本』の担い手は子どもだけではなく、大人でもあるはず、と改めて認識しました。体を動かして一緒に作業をすることで、参加者同士がコミュニケーションを深めただけでなく、作品に対しての興味も深めてもらえたと感じています。今後も、子どもも大人もワクワクできて、デジタルえほんに興味や理解をもってもらえるワークショップを企画・展開していきたいですね」。

まとめ

大人だってワクワクしながら絵本・アニメを楽しめる!

最初は言葉少なげだった参加者たちですが、同じものを作る作業を通して会話を弾ませたり、写真を撮り合ったりするなど、参加者全体へとコミュニケーションの輪が広がって行きました。その根底にあるのは、「コニが好き!」「ものづくりが好き!」という想い。想いを共有する大人たちが、子どものように夢中になって手を動かし、時間を共有することで、新たなアニメーションの楽しみ方を見つけることができました。
SNSが普及した今、好きな作品をものづくりで表現し、それをシェアすることは、誰にでもできます。リテラシーが高い大人だからこそ、インターネット上での交流や、難度の高いものづくりも可能です。「好きなモノを、表現して、シェアして、つながる」という、大人ならではの絵本やアニメの楽しみ方は、未来に向け広がっていくのではないでしょうか。

 

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