Project08Vol.3感じて作ってシェアする!! 広がる絵本の楽しみ方

Coni fes. カリーノ・コニの世界展ナ〜ノ!! スペシャルワークショップ

2015年4月20日更新

はじめに

絵本やアニメの楽しみ方は「読んだり」「観たり」するだけでなく、もっといろいろな楽しみ方がないでしょうか。例えば、“自分の身体を使って”登場人物の動きをマネしてみる。そうすることで、登場人物の感情や、作品の世界観をより深く理解することができるかもしれません。絵本やアニメの楽しみ方について考えてきた本プロジェクトは今回で3回目。身体を使ったコミュニケーションを通じて、絵本やアニメの世界をより楽しむための可能性を考えてみたいと思います。

活動内容

登場人物の「マネっこ」でわかる!キャラクターの本当の気持ち

テレビ東京で放映中の大人気アニメ『カリーノ・コニ』は、セリフが無く、キャラクターたちは動きや声のトーンで感情を表現します。そんな登場人物たちの動きをみんなで「マネっこ」することで、アニメの世界をより深く楽しもうというワークショップが、コミュニケーションプラザドットDNPにて開催されました。
ワークショップに参加したのは約20組の親子。講師は、映画やプロモーションビデオなどの振付も数多く手がける振付師のストウミキコさん。イベントは、①アニメの鑑賞、②コニの動きをマネっこ、③ペアになって発表、という流れで行われました。

まずは会場の大きなスクリーンでアニメ本編を鑑賞。「『カリーノ・コニ』というアニメは、親元から離れて寂しがったり、友達とうまく接することができなくて悔しがったり、人とコミュニケーションを取ることの難しさやもどかしさがリアリティあふれる空気感で描かれています」とストウさん。親元から離れたコニと同じように、「みんなもお母さん、お父さんと離れた場所に移動して観てみましょう」とストウさんが子どもたちに提案し、会場の中で親子別々に座って鑑賞も行いました。すると、コニの感情をより深く理解することができたのか、泣きだしてしまう子どももいたのが印象的でした。

「人と人が出会うと気持ちが動きます。はじめて会った人とはどう接したらいいのかわからなくて、恥ずかしいと思うでしょう?」とストウさん。「コニもはじめての土地で、はじめての人たちと出会い、恥ずかしいと思ったはず。コニは恥ずかしいとき、どんな動きをしていたか、みんなでマネっこしてみましょう」。みんなでコニの動きをマネっこ。子どもたちも大人たちも、はじめて会う人たちに囲まれて行うので、恥ずかしさも感じながら、コニがアニメの中で行う動きを表現しました。

アニメの中では、コニは所々で突飛な行動を起こします。例えば、出会ったばかりのビアンカの尻尾を噛んでしまったりもします。「どうしてコニは尻尾を噛んじゃったんだろう?」とのストウさんの問いかけに、「好きだから」「食べものだと思った」「ドロボウかと思った」と子どもたちは口々に返答。その後、実際にコニの動きをマネして、コニと同じ気持ちになることで、本当は仲良くなりたいけど上手にできないコニの心情を、参加者たちは理解していた様子でした。

アニメの回が進むにつれて、コニには親友ができていきます。毎回親友たちとの絶妙な掛け合いで視聴者を和ませてくれるのも『カリーノ・コニ』の魅力。今度は、コニとコニの親友になった気分で、初対面の参加者同士、ペアになってコニたちの動きをマネっこしました。

コミュニケーションの難しさを越えると、楽しさがあることも知ることができたようで、最初は緊張気味だった参加者たちの気持ちもほぐれ、子どもも大人も、みんながすっかり仲良くなっていました。
最後に子どもチーム、大人チームそれぞれがペアになって発表を行い、温かい拍手と笑顔に満ちた一体感あふれる会場となりました。

ワークショップを終えて、ストウさんに感想を伺いました。
「みんなで身体を動かして、楽しさも恥ずかしさも共有してほしい、そう考えて今日のプログラムを組みました。また、みんなで共有した特別な時間を、“体感”として記憶に残してほしかったんです。キャラクターを好きになった気持ちだとか、一緒にダンスをした人を好きになった気持ちを家に持ち帰り、今後『カリーノ・コニ』を観るたびに、ふっと今日のことを思い出してもらえたら、素敵だなって思います」。

DNPの田島さんはご自身でもワークショップに参加され、今後の展開に思いを膨らませていました。
「私自身、実際にコニのマネをして身体を動かしてみました。すると、キャラクターの感情やその場の空気感までもがより深く理解できるようになったんです。まさに百聞は一見にしかずで、アニメの見方が180度変わりました。これまでは作品を知ってもらう方法として、作品の解説や裏話を披露することが多かったのですが、“自分がそのキャラクターになる”というストレートな方法は、アニメ作品だけではなく、絵本などにも応用できる楽しみ方だと感じました。今後もいろいろな作品で、身体を使った楽しみ方を提案していきたいと思います」。

まとめ

身体で記憶するアニメ・絵本の楽しみかた

今回のイベントでは、初対面の参加者同士が交流を深めながら絆も深めていく、という『カリーノ・コニ』のアニメのテーマが、そのまま会場内で再現されているようでした。実際に身体を動かしてみて、キャラクターの気持ちを理解することで、参加者たちは『カリーノ・コニ』の世界により深く入り込むことができたはずです。最初はとまどいもあった初対面の大人と子ども、子どもと子ども、また大人と大人がどんどん仲良くなっていく光景は、不思議でもあり、感動的なものでした。
絵を書いたり文章を描いたりと、「モノ」として残る楽しみ方ではなく、「体感」として身体で記憶する楽しみ方。今後は、デジタルを組み合わせた展示や、イベント以外でも楽しめるアトラクションに発展させたり、幅広い年代で楽しめるプログラムに発展させたりと、無限に広がる可能性を感じることができた一日でした。

当日の様子を記録した映像もぜひご覧ください。
下記コメント欄より皆さまの感想もお待ちしております。

 

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