Project09【デジタルえほん×テクノロジー】絵本の世界に入り込む不思議な体験!?

デジタルえほんミュージアム 「ぴよちゃんのせかい展」

2014年8月22日更新

はじめに

子どもが楽しめるデジタル展示

コミュニケーションプラザ ドットDNP内にあるデジタルえほんミュージアムでは、「未来の読み手と作家を育む」をコンセプトに毎回絵本作家やクリエイターの方々とDNPが一緒になって企画展を開催しています。なかでもデジタル関連の展示には、毎回最新のデジタル技術を組み合わせたインタラクションを用意して、デジタルがもつ可能性について来館者の声や反応を聞く取り組みを行っています。

活動内容

絵本の世界に入り込む不思議な体験

「ぴよちゃんのせかい展」(2014年3月3日-8月31日)では、絵本作家いりやまさとし先生のぴよちゃんシリーズ(学研教育出版)を題材に「体験するえほん」をテーマに企画展を開催。今回は本企画展のデジタル展示の内容を中心にレポートします。

塗り絵サイネージ

子ども達が描いた塗り絵をタブレット端末のカメラで取り込み、デジタルサイネージに送ります。デジタルサイネージに描かれた絵本の世界に子ども達が塗ったキャラクターが現れ、スティックでキャラクターを動かせます。さらに、子どもの声に反応して「もぐら」が穴から飛び出したり、切り株のオブジェクトをゆらすと画面内の木から葉やどんぐりが落ちてきたりする演出を加えました。

没入体験シアター

シアター前に子ども達が近寄ると、カメラがその姿をとらえて大画面スクリーンの絵本の世界に自分が投影されます。さらに、子どもが手をかざすと魚などが出てきてエサをあげられたり、画面内のキャラクターを持ち上げたり、頭にのせたりして一緒に楽しむことができます。子ども達は感覚的にどうすればいいのかをつかんでいるようで、「ほら見て!ぴよちゃんにさわれるよ」と驚きながらも楽しみ方を探る姿が印象的でした。

自動合成写真撮影スタジオ

グリーンバックの撮影スタジオで3・2・1。簡単な操作で絵本キャラクターと一緒に合成された写真が出力されます。出力された写真はシールになっていて、おみやげとしてお持ち帰りできます。

子ども達がデジタル展示を楽しむ姿をみて感じること

いりやまさとし先生
絵本作家としてこれまで様々なしかけ絵本を作って来ましたが、絵本の世界に入り込む体験というのはデジタルならではの表現で色々な可能性を感じました。今回の展示では、声を出す、切り株をゆらす、ポーズをとるなど身体性を取り込む演出が多く含まれていたことも、印象的でした。絵本作家としては、デジタルを体験した後に、絵本を読み返してもらい、更に作品の世界観やストーリーを深める経験につながっていくと良いと感じました。

DNPデジタルコム清原さん、日暮さん
今回の展示、実は技術的にも色々とチャレンジしていて、音声やモーションの認識部分などは、ネットで手軽に購入できるセンサーやボードなどを組み合わせて開発を行いました。大切なのは子ども達に技術を感じさせないで、直感的に触れてもらうことだ感じています。今回は0才から楽しめる絵本が題材でしたので、本当に小さな子どもでも親子で楽しめるように展示を工夫しました。

デジタルえほんミュージアムスタッフ
塗り絵サイネージでは、子ども達は色を塗ったぴよちゃんが映る事にびっくり、自分で動かせる事にまたびっくりしていてとても楽しそうです。モニターに映るとちょっと自慢げな様子です。ぴよちゃんの塗り絵を親子でしていて、子どもの成長ぶり(色の使い方、時間のかけ方など)にびっくりしたり、新しい発見をしている親の様子もうかがえました。
没入体験シアターは自分が映るということが楽しいようでずっと遊んでいる子もいます。①自分が映る→喜ぶ②他の楽しみ方を教える→驚く③親・友達に伝える→みんなで楽しむという流れが見えていいと思いました。最近はお孫さんと一緒に楽しんでくれている姿なども見かけるようになりました。

まとめ

デジタルえほん×テクノロジー

「絵本の世界に入り込む体験」をテーマにした今回のデジタル展示。塗り絵したものが動き出したり、画面の中に自分が投影されキャラクターと遊べたりする不思議な体験は、子ども達の創造力をさらに豊かにするもののように感じました。
また今回の展示を通して、子どもが作った・演じた作品を持ち帰って家でも楽しみたいとか、作品を公開したらどうかなどの意見をいただきました。今後、こうした意見にも応える仕組みを検討していきたいと感じています。

 

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