Project16未来の健康は「口」で決まる!?

東京医科歯科大学×DNP 親子で体験お口の健康セミナー

2014年11月4日更新

はじめに

お口の健康も自分でケア!そんな未来はいつくるの?

最近、「オーラルケア」用品の人気が高まっており、家電量販店やドラッグストアなどでも簡単に入手できるようになりました。「お口の健康」に対する関心は高まっているようです。
しかし、「お口の健康」を考えても「予防」に努めるという意識はまだまだ希薄で、「どこか悪くなったら歯医者に行けばいい」といったふうに考えている人が多いのではないでしょうか?
ここでは、ドットDNPで催された「お口の健康セミナー」を通して、「オーラルケア」の現状や、その「未来」について考えてみたいと思います。

活動内容

お口のヘルスケアの未来とは?未来への第一歩を探る

2014年9月23日、コミュニケーションプラザ ドットDNPで開催された「東京医科歯科大学×DNP 親子で体験お口の健康セミナー」には、約100名の親子連れが集まりました。祝日ということもあって、お父さんの姿も多く見られました。
講師には、DNPと口腔内予防医療の分野において産学連携で共同研究を進めている東京医科歯科大学より、白田千代子さん(歯科衛生士・歯学博士)をお招きしました。セミナーは、歯科などではなかなか聞くことのできない、子どもの「お口の機能」に関する話題が満載で、参加者にはオーラルケアのポイントを実際に体験してもらいました。

目から鱗!ちょっとしたことが重要な「お口のケア」

セミナーの冒頭、白田先生は、「ご両親は、子どもの日々の発達・成長をよく観察して、普段からスキンシップをとることが大切」であり、「『お口』は健康状態を知らせてくれるバロメーターです。子どもの口の中の小さな変化を見逃さなければ、多くの病気を予防できます」といった話をしました。さらに、「昨年度、3歳児の虫歯は『平均0.74本』と、1本を切っています。その一方で、『歯並び』の悪い子どもは減っていません。なぜでしょうか? 歯をキレイにすることに加え、お口の機能も向上させていかないと、歯並びは良くならないのです」といった内容が続きます。するとあちこちで、お母さんが「ウチの子はどうだろう?」とわが子の口の中を覗きはじめました。

セミナーの後半は「体験」コーナーでした。「みんなで『紙風船』をふくらましてみましょう! これで『お口の機能』がすぐにわかります」ということで、子どもたちの歓声とともに、紙風船がどんどんふくらんでいきますが、なかには上手にふくらますことのできない子どももいます。白田先生によると、「風船がふくらまないのは、唇の力が弱いから」であり、そんな子どもでも「唇を鍛えることで、口元に閉まりが出てきて、言葉の発音もキレイになる」とのこと。お父さん、お母さんは驚いた様子で熱心にメモをとる姿が見られました。

来場者はみなさん、白田先生の講演に引き込まれた様子で、終了後の反応も上々!
二児のお母さんに感想を聞いてみました。「最近、子どもが歯磨きをするようになったので、今日はとてもタメになりました。『スキンシップをとることで、歯磨きを嫌がらない子どもに育つ』とか『食べ物を選ぶことで、虫歯を予防できる』といった話は初めて聞きました。さっそく実践したいと思います」。お口の健康も、お家で毎日簡単にケアできるという簡単なこともついつい見過ごしがちですよね。この日をきっかけに毎日の習慣が変わる参加者もたくさんいたはずです。

次は、小さな子どものお母さんです。「ちょうど、子どもに歯が生えてきたので、『お口』に関する話を聞いてみたいと思っていました。今日は、『目から鱗が落ちる』ような話をたくさん聞くことができました。例えば、『発達とともに子どもの口の構造が変わっていく』といったことは、とても勉強になりました。セミナーのあと、先生に子どもの口を診ていただき、アドバイスをもらえたので、参加して良かったです」。歯医者さん以外の専門家の意見を聞く機会があったことも、参加者にとって新鮮だったのではないでしょうか。「悪くなったら歯医者さんに診てもらえばいいや」そんな考えも吹き飛んだ様子です。

白田先生も今回のセミナーに手応えを感じたようです。「セミナーのあと、たくさんのお母さんが質問に来てくれました。『お口の機能については、今まで聞いたことがない』と言う人が多かったですね。健診や病院で言われるのは「虫歯予防」のことだけです。こうした機会に『お口自体の機能』について知ってもらえて、非常に有意義でした。今日集まってくれたご両親は、もともと『意識が高い』方々であって、本当はここにいない人たちに、私の話を聞いてほしい!子どもは未来の宝ですから、我々みんなで、子どもの歯の健康、カラダ全体の健康に気を配ってあげたいですね」。

今回、登壇していただいた白田先生の所属する東京医科歯科大学とDNPで進行している未来のお口のヘルスケアプロジェクト。そのメンバーであるDNP坂巻さんも「未来のあたりまえ」を作り上げていく上での第一歩を今回のイベントから見出したようです。
「DNPと東京医科歯科大学は、口腔の健康に関する共同研究を行っています。今回のイベントで、研究だけでなく、その必要性や意義も一緒に伝えていかないといけないということがわかりました」。

「新しい技術」を作るだけで、「未来のあたりまえ」が生まれるわけではありません。その技術の浸透した日常を社会に広めることも重要なんですね。今回のイベント運営を担当したDNP土屋さんも今後の抱負を語ってくれました。「ようやく、自分の健康は自分で守る、『セルフメディケーション』の考え方が、社会的に認知されるようになってきました。これまでよりよいコミュニケーションをつきつめてきたDNPだからこそ、『セルフメディケーション』の啓発や普及に何か貢献できるのではないか、と考えています。「未来の子どもたち」のためにも、今回のセミナーのような啓蒙活動を産学連携で企画していき、DNPがその「ハブ」になれるよう、がんばりたいです」。

まとめ

「未来のヘルスケア」実現へ、踏み出した第一歩

このセミナーを通して、「お口の健康」に対する関心は総じて高いものの、正しい知識を持ち、それを実践している人は意外に少ない、ということが明らかになりました。 白田先生がおっしゃるように、「お口」は、人が栄養を摂る唯一の入口であり、コミュニケーションの際は言葉の出口になります。また、「お口」にはカラダ全体の変化が現れると同時に、その機能を理解するにはカラダ全体をよく知る必要があります。
今回のような活動を重ねていけば、「お口の健康」に関する社会全体の理解度が深まり、自分の健康は自分自身で維持していく「未来のヘルスケア」の第一歩につながっていくのではないでしょうか。

 

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