Project20Vol.2未来の京都の街づくりに4K映像を活用!?

未来の京都の街づくりに4K映像を活用!?

2015年7月6日更新

はじめに

世界遺産を学生に伝える京都ならではの授業が開講!

みなさんはPBL科目を知っていますか?Project Based Learningの略で、課題発見・解決型学習のことを言います。京都地域の約50の大学・短期大学と地方自治体や経済団体が参画する公益財団法人、大学コンソーシアム京都では今年から「京都世界遺産PBL科目」を開講しました。この科目には6大学と6社寺・城により7科目が開講され、12大学から約70名の学生が受講しています。それを全面的にバックアップするのが、「明日の京都文化遺産プラットフォーム(以下「明日の京都」)とDNPです。開講式を兼ねた授業では、前回のプロジェクトで紹介した、世界遺産の4K映像が活用されましたので、その様子をリポートします。

活動内容

「世界遺産と学生」、京都が持つ2つの財産をつなぐ

そもそも、このPBL科目はなぜ開設されたのでしょうか?大学コンソーシアム京都は近年、授業の質を向上を目指して京都ならではの独自性ある授業の開講を検討していました。一方で「明日の京都」は世界遺産の価値を若者に伝える手段を模索していました。この両者の課題の解決策として、「明日の京都」は大学コンソーシアム京都へ世界遺産社寺・城をフィールドとした授業展開を提案しました。また、学生たちへの世界遺産に対する関心度を高めるための重要なツールとして4K映像(毎日放送とDNPによる共同制作)の提供を申し出ました。今年度は6社寺・城が参加し、京都府と京都市も支援することとなり、2015年5月30日、京都世界遺産PBL科目開講に関する協力協定の調印式が行われました。

世界遺産が抱える課題と学生に対する期待

開講式では、大学コンソーシアム京都・赤松理事長が、PBL科目に寄せる期待を表明しました。何より期待されるのは、単なる知識の習得ではなく、各社寺・城の課題解決を通じて学生たちが学びを深めることです。続いて「明日の京都」の松浦会長が強調したのは、地域住民に期待する役割の重要性でした。世界遺産への登録時はもとより、貴重な遺産を次の世代に伝える上でも、地域住民が果たすべき役割は極めて大きいのです。その意味でも若い世代の関わりを促すPBL科目には期待がかかります。

開講式・オリエンテーションの後、場所を移して84インチの4K専用大型テレビを使って世界遺産の4K映像が上映されました。学生たちはまず、大画面かつ高精細な映像の迫力に圧倒された様子です。さらに観光客はもちろん、当の社寺・城の関係者も普段は目にしないような、四季折々に表情を変える世界遺産の美しい姿は、学生たちに強い印象を残しました。4K映像は学生の興味を喚起したり授業の幅を広げるだけでなく、限られた授業時間を有効活用するツールとしても期待されています。

「世界遺産の美しさに驚きました」

4K映像の上映後の懇親会で参加の学生さんに映像の感想を伺いました。
学生Aさん
「兵庫県出身で、せっかく京都の大学に来ているのだから、お寺を回ろうと考えています。映像では初めて見る美しいお寺がたくさんあって、ぜひ行ってみたいと思いました」。
学生Bさん
「金閣寺は行ったことがあるけれど、雪の金閣寺は初めて。その映像があまりにきれいで感動しました。清水寺も舞台からの風景しか知らないので、別のアングルからの姿は新鮮でした」。
学生Cさん
「自分の大学とPBL科目でタッグを組むお寺が抱えている課題を知る上で、まず、その内部の詳細までを映像で見ることができたのはとても良かったです」。
学生Dさん
「PBL科目で求められる課題解決には、相手を知ることが第一。すごい映像を見て、とにかく興味津々になりました」。
肉眼で見る以上に鮮明と言われる4K映像を見て学生さんもPBL科目に参加する実感が出てきたようです。
4K映像が学生さんの学びにも一役買いそうですね。

まとめ

貴重な世界遺産を、次世代に確実に引き継ぐ

今回のPBL科目は、4K映像アーカイブ活用のモデルケースとなります。とはいえ4K映像はあくまでもツールであり、「明日の京都」とDNPのミッションは、世界遺産の保存と継承です。その意味では、世界遺産の美しさを伝える4K映像を活用して、遺産を引き継ぐ担い手となる学生の関心を高めるPBL科目のサポートは、極めて意義のある活動です。今後、社寺・城の撮影が進み、映像アーカイブが充実すれば、教育的効果もよりいっそう高まり、これから若者が担う未来の京都の街づくりにも役立っていくことでしょう。

 

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