Project25未来のニッポンの観光はスマホを片手にお得情報ゲットがあたりまえ!?

さっぽろ雪まつりでの多言語対応デジタルサイネージ導入実験

2016年5月17日更新

はじめに

外国人観光客に必要な情報提供の方法とは?

日本への外国人観光客は年々増加し、公共施設や観光地ではあらゆる言語での対応が求められています。2020年の東京オリンピックに向けてもこれらの強化は目下の課題。しかし、そのために増やせる人材や窓口は限られてしまいます。日本語がわからなくても、外国人が簡単に必要な情報を得られたり、迷わず目的地にたどり着くためには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか?

活動内容

必要な観光情報や地域情報などを多言語で提供しよう

外国人観光客の増加に合わせ、最近主要都市では外国語の案内表示も増えつつあります。しかしまだ充分に配備されたとは言いがたいのが現状です。実際に利用する人にとっては目につきにくいものだったり、わかりにくいものだったりする場合もあるのでは。そこでDNPでは札幌市と北海道コカ・コーラボトリング株式会社の協力のもと、多くの外国人観光客が集まる「さっぽろ雪まつり」の舞台に、多言語対応のデジタルサイネージを設置し、どのくらいの反響があるのか実証実験を行いました。

大混雑の「さっぽろ雪まつり」ですぐに簡単に情報をゲット

多言語対応デジタルサイネージは、2015年2月5~11日に札幌市で開催された「第66回さっぽろ雪まつり」の会場内や、観光案内所、地下歩行空間、つどーむ会場に設置しました。JR札幌駅にある「北海道さっぽろ観光案内所」は、外国語で対応するスタッフが常駐しているとはいえ、雪まつりシーズンは特に混雑するので全ての対応には手が回らない状態です。観光パンフレットを設置しているブースにデジタルサイネージを配置することで、利用者が自ら必要な情報を取り出したり、問題を解決できるようになるのが理想の形です。また、雪まつり会場内には複数台のBeacon付自動販売機が設置され、スマホを使ったスタンプラリーも実施されました。
※【Beaconとは】
Bluetooth Low Energy(BLE)を用いて、スマートフォンの位置情報を特定し、ロケーションに合わせて必要な情報を配信する仕組みです。

外国人にもわかりやすく多言語対応&簡単操作

「外国人観光客が簡単に必要な情報を収集できる」というのが第一の条件。多言語対応デジタルサイネージは日本語・英語・中国語・韓国語に対応しています。タッチパネルを搭載した「アクティビジョン」では、観光情報、雪まつり会場案内図やお手洗いの場所、休憩所、外貨両替、冬の装備のアドバイス、日本での観光マナーなど、ウェブ検索だけではなかなか見つけられない情報も含めたコンテンツを見ることができます。42インチフルハイビジョンディスプレイを12台配置した「トールビジョン」は、6K画質の解像度で、雪まつり会場や市内観光スポット、北海道の風景などを美しく映し出します。多くの人々が足を止めて映像を眺めたり、アクティビジョンのパネルを操作している姿も見受けられました。

増加する外国人観光客にスマートに対応できる新しい手段

今回の取り組みについて、さっぽろ雪まつりを運営する札幌市観光文化局の北川さんにお話を伺いました。
「北海道を訪れる外国人観光客は年々増え、新千歳空港国際線の利用者数はずっと右肩上がりです。中でも中国からの旅行者は前年の91%増と爆発的に増えています。『さっぽろ雪まつり』は世界の冬のイベントでも三本の指に入るほどの人気イベント。シーズンともなると一気に外国人観光客が増えるので、札幌市観光文化局でもその対応は今後の重要課題のひとつとなっています。札幌はクリエイティブなことが似合う街なので、このような美しいデザインや映像などのコンテンツを活用して「美しい札幌・北海道」をどんどん発信していくことが我々のミッションでもあります」。
雪まつり会場には日本各地の自治体や世界の都市のブースも出展されており、いかに人が集まり注目度が高い場所かということも実証済み。さっぽろ雪まつりから始まったデジタルサイネージが「日本のおもてなし」のひとつとして受け入れられるかもしれませんね。

デジタルサイネージの映像で自動販売機に視線を集めよう

今回の実証実験で導入したのは自動販売機とデジタルサイネージを組み合わせたもの。どちらかひとつを目的としている人に新たなきっかけを提供できるので、相互的に良い仕掛けになっていることが明らかになりました。北海道コカ・コーラボトリング株式会社の吉田さんは「北海道は観光客が増える半面、人口は減少傾向にあります。この自販機を普及させて少しでも地域の活性化に貢献したいです」と今後の意気込みを語ってくれました。

「今後の課題は、デジタルサイネージに表示されるコンテンツがユーザーのニーズを満たしているのかを分析し、より精度を上げること、というのがみなさんの共通の言葉でした」と話すのはDNPの葛西さん。「今回の実証実験は、北海道の魅力・札幌の魅力を世界中の人により深く知ってもらうための第一歩です。情報を充実させていくことはもちろん、現在はアジア圏に集中している言語対応も、今後はフランス語・ドイツ語などヨーロッパ圏に広げていくことも考えています。自分が海外旅行した時に、日本語で案内があるととても嬉しいし安心ですよね。そういうことでリピーターになってくれたり、自国に帰ってからさらに周りの人へ広めてくれるきっかけになると思うんです」。

まとめ

デジタルサイネージの情報発信で、旅行者にも地元の人々にも優しい環境を

海外旅行というものはどんなに準備をしていても、どこかで不安が残るものです。それを楽しみに変えることも、このデジタルサイネージの役割と言えそうです。誰でも簡単に感覚的に使うことができて、自分の言語で調べることができる。「こういう便利な物がある」ということを多くの人に知ってもらうという意味でも、今回のさっぽろ雪まつりでの実証実験は大きな意味があったのではないでしょうか。
自動販売機とデジタルサイネージの組み合わせは、旅行者に観光情報を提供するだけではなく、地元の人々にとっての情報源にもなります。災害時に情報を得られるものとして活用すれば、安心を提供する拠点にもなりうるのではないでしょうか。

[関連情報]
DNPのインバウンド(訪日外国人)向けサービス
http://www.dnp.co.jp/works/inbound/

DNPのデジタルサイネージソリューション
http://www.dnp-signage.jp/

ニュースリリース|大日本印刷と北海道コカ・コーラ、さっぽろ雪まつりでデジタルサイネージを活用したインバウンドサービスの実証実験を実施
http://www.dnp.co.jp/news/10106880_2482.html

DNP多言語対応サイネージ(タッチパネル式)「Will Smart®」
http://www.dnp.co.jp/cio/solution/detail/10099346_5309.html

DNP 大日本印刷は、皆さまが暮らす地域の未来をよりよいものにするために、 地域の魅力づくりのお手伝いをしています。ぜひご相談ください。

 

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