Project29ミラノから日本の食文化を世界に発信!

ミラノ万博取材レポート公開中!

2015年7月10日更新

"食"をテーマにした史上初の万博

私たちは日本の食文化をどのように世界に発信していくべきだろう?

2015年5月1日に開幕し、10月31日まで開催中の「2015年ミラノ国際博覧会」。「地球に食料を、生命にエネルギーを」(Feeding the Planet, Energy for Life.)をテーマにした、史上初めて"食"にスポットを当てた万博です。DNPも協賛する日本館のテーマは"Harmonious Diversityー共存する多様性ー"。
日本の食文化は世界の人々からどのように受け止められているのか、これからどのように発信していくべきか。これらのヒントを探りに、今まさに開催中のミラノ万博を視察してきました。

ミラノ市内から万博会場へ

万博会場はミラノ北西部に位置しアクセスも良好。今回はミラノ市内の中央駅から地下鉄を利用して万博会場へ向かいました。

  • ミラノ市内の高層ビルも万博仕様に。
  • ミラノ中央駅(Stazione Centrale di Milano)の万博インフォメーションセンター。
  • ミラノ万博の公式マスコットフーディ(FOODY)のグッズを発見!
  • ミラノ中央駅。流麗なトレイン・シェッドに目を奪われます。
  • 万博会場最寄りの駅まではミラノ市内からおよそ30分。
  • ロー・フィエラ(Rho Fiera)駅に到着しました!

世界中の人々で盛況の万博会場

いよいよ会場へ。世界中から140以上の国・地域・国際機関が出展するミラノ万博。視察当日も世界各国からたくさんの人々が来場していました。各国のパビリオンはどれも趣向を凝らしていて、建物を眺めるだけでもその国・地域の特色が現れています。

  • 入場チケットを忘れずに。グッズショップで見かけたフーディがプリントされていました♪
  • いよいよ入場ゲートへ。世界各国の人々で賑わっています!
  • 入場手続きが終わったら、陸橋を歩いて会場へ向かいます。
  • 途中で発見した会場地図。東西南北を十字に結ぶ2本の大通りを中心に構成されていてわかりやすい構造です。
  • 入ってすぐにそびえたつ「パビリオン・ゼロ」。今回のテーマ「食」の導入となる、メインパビリオンです。
  • ミラノ万博のシンボル「生命の樹」。高さは37メートルあるそうです。
  • 開催国イタリアのパビリオン。白い箱のような印象的なデザインです。
  • ブラジル館はアスレチックのような入口。各国特色あるユニークな建造物が並んでいました。

人気の日本館

日本館に到着。日本での報道通り、かなりの人気パビリオンのようです。

  • 日本館に到着!イタリア語表記で「GIAPPONE」と表示されています。
  • 連日大盛況の日本館。なんとこの日は1時間20分待ちの行列が!
  • 外壁は立体木格子。法隆寺に代表される日本の伝統的木材建築の手法です。
  • 正面には、47都道府県をイメージした菰樽(こもだる)が設置されています。

日本館の展示~食を巡る遥かなる旅~

いよいよ日本館の内部へ。日本館のテーマ"Harmonious Diversity"に込められたメッセージは、「自然を慈しみ、食に関わる様々な人びとを想う、感謝の気持ち」。産地から食卓までの「食を巡る遥かなる旅」を体験することで、日本の農林水産業や食を取り巻く様々な取組、「日本食」や「日本食文化」を知ることのできる展示内容となっています。見学コースは約50分で、アテンダントに案内されて館内を回りました。

  • 【SCENEⅠ】HARMONY
    日本の美しい田園風景が四季の移り変わりとともにプロジェクションマッピングで展開されます。
  • 【SCENEⅡ】DIVERSITY
    次の部屋はブルーが基調の神秘的な空間。日本の食文化を紹介するデジタル展示です。
  • 【SCENEⅢ】INNOVATION
    地球規模での食糧問題を学べる展示です。地球儀に触れるとデータが目の前に投影されます。
  • 【SCENE Ⅳ】COOL JAPAN DESIGN GALLERY
    伝統と革新をテーマにした展示スペース。モダンなテーブルの上に和食器が展示されています。
  • 【SCENEⅤ】LIVE PERFORMANCE THEATER
    和食の調理法や季節の素材を学べるインタラクティブコンテンツ。箸を使って参加します。
  • 出口付近にある日本食レストランはフードコート形式。この日も多くの人が日本食を堪能していました。

1,000を超える日本の食文化が、滝のように流れる

日本館のメインコンテンツのひとつ「ダイバーシティの滝」。360度の方向に流れ出る大きな滝に、1,000を超える日本の食文化紹介コンテンツが流れます。事前に「日本館アプリ」をインストールしたスマホを取り込み口にセットし、流れてくる画像にタッチすると、その詳細な情報が自分のスマホに取り込まれコンテンツを持ち帰ることができます。

コンテンツの内容は、食材を余すところなく活用する日本の技術や、無駄な廃棄を減らす仕組み、食品の安全性を高める科学的取り組みなど。技術だけでなく、食の作法や様式美、物を大事にする持続的な先人の知恵などの日本文化の背景も紹介しています。DNPは、これらの日本の食文化に関わる情報の体系化を行い、1,000を超えるコンテンツの編集(多言語化: 伊・英・日)と制作(カラーマネジメントなど)を担当しました。異なる文化圏の人に日本の食文化を伝えるためには、何よりもビジュアルで直感的に理解してもらうことが大切だという信念に基づき、DNPが培ってきたグラフィックデザイン技術を駆使したコンテンツとなっています。

今後の展開

日本の食文化発信を通じた情報コミュニケーションの在り方を探して

今回のミラノ万博視察団長の丹羽です。
国土交通省・観光庁によると、2014年に日本を訪れた外国人旅行者は1,300万人を突破し、2年連続で過去最高を更新しています。また、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、日本の食文化は海外の方からますます多くの注目を集めています。
DNPは、紙器やプラスチックボトルをはじめとする食品パッケージ事業や情報コミュニケーション事業を通じて"食の文化普及"に取り組んできました。訪日した外国の方だけでなく、より多くの人々に日本の食文化を自ら発信していきたいという思いから、今回のミラノ万博日本館へ協賛しました。今回の視察では、本当に多くの人々が日本の食文化に興味を持っているということを改めて実感でき、また、日本の食文化を目の当たりにした海外の人々の生の反応を知ることができました。
他国のパビリオンも巡回しましたが、水や耕作地が不足する国、四季のない国、厳しい自然環境の国など、それぞれが抱える課題に対する自国の取り組みを、リアルな体験コンテンツを通して効果的にプレゼンテーションしている印象でした。日本館の特長であるデジタル技術とICT技術に、リアルな体験要素を融合させることで、より記憶に残る"文化体験"を届けられる可能性を感じました。
ミラノ万博は10月31日まで開催中ですが、7月11日にはジャパンデーが開催されるなど、日本館は今後ますます注目を集めるでしょう。
閉幕まで引き続き、日本館を訪れた海外の人々の反応や感想を見極めながら、日本の食文化を直感的に吸収してもらえるような情報コミュニケーション手法のあり方を探っていきたいと思います。

 

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