Project32京都の宝を4K映像で伝える

日本文化“伝統と革新”の伝承 4Kプレゼンテーションライブ『京都知新』

2016年5月17日更新

はじめに

和の文化、その魅力をあますところなく伝える4K映像

ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」に登録された17の社寺・城と、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食:日本人の伝統的な文化」。日本が誇る有形・無形の文化遺産を4K映像で伝えるイベント「京都知新」が毎日放送、京都市とDNPの共催により、2015年6月21日・22日の2日間にわたり二条城で開催されました。『世界遺産と和食』の美を精細に伝える4K映像は参加者を魅了。映像で目のあたりにした、だしの試飲もできるなど満足度の高いイベントをレポートします。

活動内容

巨大スクリーン+高精細映像の迫力に圧倒される

イベント会場自体が世界遺産、二条城の二の丸御殿台所です。普通ならまず入ることのできない空間は、ほの暗くて静謐そのもの。その中でひときわ目を引くのは147インチの大型スクリーンと、左右2台のDNP製の100インチ映像表示システムです。最初に映し出されたのは「京都・文化遺産アーカイブプロジェクト」の特別映像です。画面いっぱいに広がる妖しいまでに美しい世界遺産の姿は、見る者の心の中にまで突き通るような強い印象を残しました。

和食のかぐわしさをも伝える臨場感

文化遺産に続いて上映されたのは「口承:和食の智恵 だし編 第1章 和食の源流」。厳選された食材、特に野菜のみずみずしさには思わず生唾を飲み込み、有職料理※として披露された「生間(いかま)流」の式庖丁(まな板の上の魚や鳥に直接手を触れずに包丁刀でめでたい形に切り分ける技)の見事な手さばきに見とれてしまいます。畳みかけるように映しだされる本膳料理、精進料理そして懐石料理。和食の粋を集めた映像からは、お椀から立ち上る湯気と共に、その香りが伝わってくるようでした。
※有職料理…平安時代の貴族の宴席用料理

「椀物つくり」を4Kライブ中継と解説で紹介

一転して舞台が明るくなると、京都の老舗料亭「菊乃井」主人の村田吉弘さんが登場。「菊乃井」厨房からの4Kライブ中継が始まりました。スクリーンを見ながら、時に冗談も交えて指示を出す村田さん、偉い人なのにとても気さくです。紹介されたのは「菊乃井」秘伝のだしのとり方。昆布は60度で1時間じっくりと煮込み、透き通るようなかつお節を大量に鍋に入れ、わずか10秒で惜しげもなく引き上げる。和食のうま味を決める「だし」の秘密が明かされました。

食を映す、4K映像の新たな可能性

高精細4K映像ならではのすごさ、それは例えば、食材のゆずの細かな種粒まで細密に映し出すこと。その精緻さは、解説の村田さん自身が「こんな細かいもん、自分でも見たことないわ」と呆れるほど。椀物にだしが注がれると、温かさと共に味わいをも感じさせるリアル感あふれる映像が巨大モニターいっぱいに広がります。「おいしさ」をたっぷり目で味わったあと、試飲コーナーで味わった「菊乃井」特製だしは、「だしを取る時の温度や時間に気を使うだけで、こんなにも強いうま味が出るのか!?」と驚きの逸品でした。

洛中洛外図屏風の質感に驚く!

また会場内では、DNPが複製した『洛中洛外図展風』が展示され、きらびやかな光を放っていました。複製とは言え、原版にある立体の金雲模様までが、「重ね技法」によって見事に再現されていて、これって本物?と見間違えるほどの精度でした。「おもいっきり近寄って見てください」と解説の方が言えるのも、複製だからこそできる事ですね。

見たことのない映像の美しさに魅せられました

■60代女性
最初のお寺さんの映像から始まって、最後のお料理の中継まで、あっという間に時間が過ぎました。京都に長いこと住んでても見たことないような、きれいな仏さんをぎょうさん拝めて、ありがたいことでした。
■70代男性
スクリーンの近くで見ていたからか、目の前で椀物が湯気を立てているような、手を伸ばせば触れるような、すごい臨場感でした。この後、試飲できるおだしが楽しみです。
■40代女性
4K映像はもちろんすごかったですが、会場に展示してあった「洛中洛外図屏風」にもとても驚きました。重要文化財をガラス越しではなく、顔を近づけて見られるなんて。DNPさんが作った複製だと聞いて、さらにびっくりです。

まとめ

文化発信の強力なメディアとしての4K映像の可能性

映画とは異なり、近くで見るほど魅力が伝わる。そんな4K映像の精緻さに圧倒されるイベントでした。「京都・文化遺産アーカイブプロジェクト」で収録された、社寺・城の映像には、一般公開されていない部分も含まれていて、とても貴重なもの。さらに4K映像で目にした「食」のシズル感などは、異次元の映像を見ているようです。4K映像は、きっと無形文化遺産の「和食」を世界に広げる強力なツールとなる。「世界遺産」はもとより「食」などさまざまな日本文化を国内外に広く発信する上で、4K映像は欠かせないものになる、そんな予感を強く覚えました。

有形・無形の貴重な文化遺産を、劣化することのない形で保存し、デジタルアーカイブを次の世代に受け渡したい。そうした課題を抱える地域は、日本各地にあることでしょう。ソフト・ハードの両面で映像表現に強みをもつDNPのサポートによって、文化発信の形も変わっていくのかもしれません。

ニュースリリース|大日本印刷・毎日放送・京都市 日本文化“伝統と革新”の伝承 4Kプレゼンテーションライブ『京都知新 KYOTO CHISHIN』開催
http://www.dnp.co.jp/news/10111260_2482.html

DNPからのお知らせ|「京都知新」イベントで4K映像
http://www.dnp.co.jp/topic/10112192_2517.html

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