Project39「言葉の壁」を超えた「おいしい」と「安心」
日本の食文化を通じて世界中をハッピーに

オーダーから会計までストレスフリー、「多言語対応セルフオーダーシステム」

2016年2月18日更新

徐々に取り払われてきた「言葉の壁」

「グローバル化社会」という言葉もすっかり日常に定着しました。街には外国からの旅行者がたくさん歩いていますし、飲食店やコンビニでは外国人の店員さんを見ない日はないほど。そんなグローバル化の流れが加速している理由の一つとして、これまで立ちはだかっていた「言葉の壁」が徐々に取り払われてきている、ということがあります。

例えば海外旅行先で飲食店に行った時、メニューを見てもうまく注文できなかった経験がある人は多いのではないでしょうか。また、外国から日本に来ている旅行者も、同じように日本語のメニューに困るケースもあるでしょう。さらに飲食店側も、お客様と言語が異なると、料理を説明したり、注文を受けたりすることが難しくなります。
そんなお客様とお店の「困った」を、スムーズに解決するシステムがあったらいいのに…。ご安心ください。実はもうあるのです。

例えば、中国語のお客様、スペイン語のスタッフが調理、ホールの配膳は日本人、レジはフランス人、といったように、言語が異なる人が複数いたとしてもスムーズなコミュニケーションを図ることができる、そんな飲食店がすでに存在しているのです。

タイで活躍する「多言語対応セルフオーダーシステム」

タイ王国にある大型ショッピングモール。ここに株式会社クリエイトエムが2014年に高級寿司店「北海丼」を出店しました。連日多くのタイ人が日本料理を楽しむこのお店では、メニューにタブレット端末を使用しています。訪れるお客様は、メニュー画面を見て言語を選択し、好きな料理を注文。それを受信した厨房では、別の言語で表示された端末を見ながら調理しています。

「北海丼」では、DNPが販売する、飲食店向け「多言語対応セルフオーダーシステム」を導入しています。このシステムは、英語・中国語・日本語など、最大6言語に対応し、注文から会計まで一元管理できるのが大きな特長。お客様は従業員を呼び出すことなく、客席に置かれたタブレット端末のガイドに従って簡単にオーダーすることができます。注文内容はホールと厨房に設置された各端末に送信されるとともに、レジとも連動しており、使用者によって言語を切り替えてオーダーを確認するのです。
タイの「北海丼」スタッフは、「タブレット端末は操作が簡単なので、お客様も安心して料理を注文することができる」「従業員教育が効率化された」と話しており、「言葉の壁」が取り払われたメリットを実感しています。

きっかけは世界的な和食ブーム

DNPがこのシステムを手がけるきっかけとなったのは、世界的な和食ブームでした。DNPはこれまで、アジア各国の和食店のメニューブックを数多く制作し、和食の魅力を紹介してきました。その中で、シンガポールなど多民族国家での「言葉の壁」を目の当たりにし、メニューの多言語化の必要性を感じていたのです。
そこで、2014年9月、DNPはオーストラリアのE-Square Solutions Pty Ltd(以下ESS)と提携して飲食店向け多言語対応セルフオーダーシステムの販売を開始。アジア各国の飲食店にこれを導入し、言語の違いによるトラブルの軽減に貢献しています。

世界の人々の「おいしい」に貢献したい

飲食店向け多言語対応セルフオーダーシステムの導入を担当したDNPの松崎さんは、このシステムの魅力を次のように語っています。
「6言語に対応しているので、世界中ほとんどの国の人にとっての『おいしい』に貢献できることが最大の魅力です。情報を一元化できるので、注文から会計までのトラブルがなくなるのも大きなメリットです。さらに、色調を美しく見せる機能を高めたDNPのオリジナルタブレットを用いることで、料理をさらに美しく、おいしそうに見せることも提案しています」。
同じくDNPの山本さんは、日本国内の現状を分析し、このシステムが今後普及すると予測しています。「2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本でもこのシステムのニーズが高まると考えています。日本を訪れる外国人はここ数年急増しているにもかかわらず、飲食店には日本語のメニューしかないのが現状です。海外の都市では、多言語対応はあたりまえになりつつあり、日本は遅れていると言わざるを得ません。今のうちにノウハウを培って、今後ますます需要の高まるインバウンドビジネスに貢献したいです」。

実際に働き手の視点になって業務改善に取り組む

パートナーである開発元ESSの矢嶋さんにもお話を伺いました。
「従業員の業務負荷が減り、気持ちにゆとりができると、一人ひとりのお客様に、より目が届き、お客様との会話も増えます。お客様からすると、そのお店の印象がぐんと良くなるんです。このシステムを店舗に導入するときには、必ずその店舗で従業員として働いてみて、システムがそのお店の業務のどの部分を改善し、それにより接客の質がどう上がるのかをイメージしてから導入にあたります。どんなに便利な未来になっても、飲食店に限らず人のサービスやコミュニケーションは絶対に必要だと思っています。言語の隔てなく、そんな未来が私たちのシステムを介して実現できたらいいですね」。

ICTとおもてなしの双方で食文化をよりハッピーに

東京都では、産官挙げて飲食店の多言語メニュー制作に取り組んでいます。2020年を控えた今、ますます加速する日本のグローバル化の流れに対応するため、さまざまなアイデアや技術が求められています。
「多言語対応セルフオーダーシステム」のような、言語の壁をなくす画期的な仕組みを導入することで、働く人、利用する人の悩みを取り払い、さらに日本独特の「おもてなし」の精神に沿った接客を加えれば、幸せで豊かなグローバル社会の実現につながることは間違いありません。

[関連情報]
飲食店向け多言語対応セルフオーダーシステム
http://www.dnp.co.jp/cio/solution/detail/10099339_5309.html
東京都産業労働局|多言語メニュー作成支援ウェブサイト「EAT東京」
http://www.menu-tokyo.jp/menu/
DNPのインバウンド(訪日外国人)向けサービス
http://www.dnp.co.jp/works/inbound.html

 

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