Project42フォントでみらいのものづくり

フォントでみらいのものづくり Fon-Mono Project

2016年10月18日更新

はじめに

「Fon-Mono Project」始動!

「Fon-Mono Project(フォンモノプロジェクト)」とは、さまざまな「モノ」のデザインに、3D造形ツールを活用してフォントデザインを落とし込み、革新的なプロダクトを生活者と共創する、新しいプロジェクトです。

フォントはこれまで、主に文章表現の場で活躍してきました。DNPの前身である秀英舎も、独自に開発した書体「秀英体」を通してさまざまな創作活動に貢献してきました。一方、3Dプリンター等の個人向けのハイエンド機器が登場し、創作活動の裾野は多様化し、広がりを見せています。
そこで今回、最新の3Dツールを活用し、フォントが持つデザイン性を「モジ」ではなく、「モノ」のデザイン表現に活用していくことができるのではないかと考え、Fon-Mono Projectを立ち上げました。

そして、今回のモノは「器」。
食器、花瓶、灰皿……どんな「器」にするかは、参加者次第。フォントと器の融合で、まだ見ぬ新しい「器」が生み出されます。

活動内容

3社共同開催!!! 「secca」による特別協賛!!!

このプロジェクトは、複数の企業からの共感を得て、共同で運営しています。DNPのほか、フォントメーカーである株式会社モリサワ、3Dモノづくりコンサルタントの株式会社ケイズデザインラボの共催プロジェクトです。また、特別協賛として3D造形ツールと伝統技術をかけ合わせた食器や生活雑貨などを製造している secca inc.の協力も得ています。

また特別審査員としてプロダクトデザイナー澄川伸一さんをお招きしました。澄川さんは時代に先駆けてプロダクトデザインの工程に3Dプリンターや3DCADソフトを活用しており、数多くの革新的なデザインで世界から注目を浴びています。

なお、ソフトウェア協力として、アドビ システムズ 株式会社さんより、Adobe Illustrator CCをご提供いただきました。

15名のクリエイターとともに挑む「超高速モノづくり」。seccaの上町さんと商品化を目指す

今回、プロジェクトでは、15名のクリエイターとともに器デザインのアイデア創出に挑みました。グラフィックデザイナー、空間デザイナー、プロダクトデザイナー、若き学生クリエイターなど、さまざまな背景を持つクリエイターに協力していただきました。
進行方法は、3名1チーム×5チームのチーム戦。最優秀賞受賞者は、seccaと共同で、実際に商品化を進める権利を手に入れることができます。

日程は以下の通り。
 1日目 9月29日(木):アイデア創出ワークショップ
 2日目 10月6日(木):3D造形ワークショップ
 3日目 10月18日(火):プレゼンテーション大会
のべ3日間での商品開発というのは、通常の商品開発のスピードとしては短期間での取り組み。ですが、3D造形ツールによる超高速ものづくり環境を利用することで、実現が可能になるのです。

これから、この3日間を通じて「フォンモノ」が生まれる過程をレポートしていきます。

ワークショップ1日目:クリエイターによる「器」アイデアの発散と収束

Fon-Mono Projectの1日目となるアイデアワークショップが、9月29日(木)に TechShop Tokyoにて行われました。クリエイターは事前に考えてきたアイデアをチーム内でシェア。一つのアイデアに絞っていきます。各チームとも渾身のアイデアを披露し合い、熱い議論が展開されました。

1日の流れは以下のとおり。

≪2016年9月29日 18:00-21:00 @TechShop Tokyo≫
①導入/企画概要
 ・DNP デジタルファブリケーションビジネス開発グループ 豊田洋平さん
②チーム分け/自己紹介/個人アイデア共有
③審査員からオリエンテーション
 ・「5分で納得。書体の見分け方」モリサワ 経営企画部 阪本圭太郎さん
 ・「秀英体のデザインと印象」大日本印刷 秀英体開発部 高橋怜子さん
 ・「3D造形の可能性」secca inc. 代表 上町達也さん
④チームごとに「器」のアイデアスケッチ(手書きイラスト、AIデータ、粘土による造形)を準備
⑤アイデア発表
⑥クロージング

フォントの特徴を、モノにする

今回のプロジェクトで最も重要になることは、「フォントが持つ特性をどのように解釈・抽出し、モノに落とし込むか」。オリエンテーションでそう述べたのはモリサワの阪本圭太郎さん。 「数多く存在するフォントですが、そのすべてに性格があります。女性的なもの、子供っぽいものなど、フォントのデザインで、印象は全く変わります。そのようなフォントが持つ性格を解釈して、是非そこからプロダクトのデザインへの展開にチャレンジしていただき、新しいフォントの可能性を示していただければと思います」。

そして、フォントの特徴や性格を調べるツールとして、モリサワのWebサイトにあるフォント検索機能を活用。モリサワが扱うフォントをWeb上で検索・試し打ちすることができます。ぜひ皆さんも、この便利さを体験してみてください。きっとフォントの新しい発見があるはずです。
URL:http://www.morisawa.co.jp/fonts/specimen/

「つくりながらかんがえる」 3D時代のアイデア発想

今回のアイデアワークショップは、ケイズデザインラボの協力により、紙だけではなく、紙粘土と3DCADソフトを利用した「つくりながらかんがえる」アイデア発想ツールを活用しながら進行しました。
通常のアイデアワークショップは、紙や言葉を通じてアイデアを共有することが多いですが、3DCADツールの登場により、アイデア発想の形も変わってきています。紙粘土でイメージを共有したあと、優れたアイデアについては、より細かいディテールを3DCADで具現化し、より具体的な形を共有することができるのです。

参加したクリエイターたちにとってもかなり新鮮だったようで、「そうそう、こういうことです!」と、アイデアが形になることの喜びや驚きの声が多く聞こえました。
その結果、アイデアの発散と収束が、より精度の高いレベルで、しかも高速で実施することが可能に。まさに今回のプロジェクトで目指した「超高速モノづくり」を体現することができました。

白熱の3時間。そしてアイデア発表

3時間のワークもあっという間に過ぎ、いよいよチームアイデアの発表。各チームとも、短い時間ではあったものの、とてもユニークで完成度の高いアイデアが生まれました。文字の形状から着想するチームもあれば、フォントデザインの印象、デザイン性、文字の意味から着想するチームなど、それぞれ多様なアプローチでアイデアを固めていったようです。
そして、やはり各チームとも「つくりながらかんがえる」というプロセスを経たこともあり、かなり具体的で、細かなディテールまで考えられたアイデアになりました。
各チームのアイデアは、Vol.2で明らかにしていきます。Vol.2では、3Dプリンターを活用した3D造形ワークショップに挑み、初日のアイデアをより具体的にしていきます。引き続きチェックしてください!

 

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